大阪市立美術館の回り方
一から順番に見て回らないとキモチ悪い!という方にはオススメできませんが…
基本的に人のいないところを見て回るのが一番だと思います。
特に入り口の解説や最初のエリアのあたりは人が沢山いることが多いので、やはり最初はスルーしていくのが得策かと。
今回、館内スタッフの方も
「空いている作品からご鑑賞くださーい」
とアナウンスしていましたので、美術館サイドも推奨ということで安心です^^
館内に置かれたパンフレットで作品の場所を把握するのも良いかと思います。
例えば今回のフェルメール展ではフェルメールの作品は6点だけなので、
当然目玉として出口付近に展示していました。
ぼくは入口→出口を何度も往復しますが、全体の作品数や館内の混み具合を見ない方が気持ちが落ち着かないので。
そうして大体の館内の作品の流れを掴んでから、気に入った作品がないかを探していきます。
おすすめの時間帯は、閉館前の1時間30分!
そして、混雑を避けるおススメの時間帯ですが……
開館前から並んでおいて、開館すぐに入場する事を推している方もいらっしゃるのですが、ぼくは経験上、それよりも圧倒的に
閉館前の1時間30分(込み具合や会場の規模によって調整は必要ですが…)
をオススメしたいです。
人はどうしても「早め」「長め」に予定を取りたがるので、開館前に長蛇の列、ということはよく起こり得ます。
ゲームやスマホの発売日なんか見てもよく分かりますよね(笑)
よく人間の集中力の限界は2時間と言いますが、待ち時間や混雑のストレスはそれを急速に縮めます。
その状態で美術館に入るのは、美術鑑賞を目的とするにしても、
美術館デートがメインの目的だとしても、良い方法とは思えません(笑)
もちろん
「いつも美術館で3時間は過ごすので
閉館前の1時間30分では短すぎる!」
という方は、もっと早めに入って頂く必要がありますが、大事なポイントは、
「最後の1時間に鑑賞のピークを持ってくること」です。
ちなみにぼくは今回フェルメール展には余裕を持って到着したので、
30分ほどエントランス付近でムダに時間をつぶしていました(笑)
閉館1時間前までに、ある程度の作品や解説のチェックを済ませ、改めてじっくりと観たい作品を把握しておきます。
たいていの美術館は閉館時間30分前に入館が出来なくなるので、
入り口付近からガラガラになっていきます。
スルーしていた入り口付近の作品は、この頃には一気に見回ることができます。
また、見過ごしていたけれど、一対一で向き合うと素晴らしさに気付く
作品に出会えることがあるのも、醍醐味です。
そして最後の30分が真骨頂。
見たかったお目当ての作品が目の前に。
この時間帯ならば、マチスやダリの大作も一人占めが可能だったりします(笑)
残りの30分で?と不安になるかもしれませんが、時間効率と見やすさを考えれば作品鑑賞には十分です。
計ったことはありませんが、実際に1作品の前で5分以上立ちつくしたままの人って、そうそういませんので…(笑)
問題がひとつだけ。お土産を買う時間について
美術館で図録や限定グッズなどを買うのが楽しみの一つ、という方もいらっしゃるかもしれません。ぼくも以前は毎回図録やクリアファイルなどを買っていましたし、最近はおもしろい商品も増えていますよね^^
閉館ぎりぎりまで粘って鑑賞していると、売店で買い物ができないという問題があります。
実際、売店は少し遅くまで開いていたりもするのですが、スタッフの方々に迷惑ですし、マナーが悪いので事前にめぼしいものをチェックしておいたり、早めに出て売店に向かうという調整も必要です。
ただし、閉館30分を切ると、どうしても売店は混んでいるのである程度の覚悟を持っておいて下さい(笑)
今回フェルメール展に行った感想
作品の展示数が多かったので、かなり全体として見応えのある展示会でした。
記事の中ではフェルメールだけが「お目当て」のような表現をしていますが、実際には他に気に入った作品を鑑賞する時間の方が
長かったです。
特に気に入ったのは以下の作品です。
- カレル・デュジャルダン「自画像」
- ヤン・デ・ヘーム「書物のある静物」
- ヘラルト・ダウ「本を読む老女」
- ヘンドリック・テル・ブリュッヘン 「東方三博士の礼拝」
大阪市立美術館で実践した、混雑を避けて美術館を楽しく回る方法のまとめ
最後に、美術館を上手に楽しむチェックポイントをまとめます。
- 混雑具合や感想は口コミサイトでチェックしておく
- チケットは大抵当日でもチケットショップで手に入る!絶対に並びたくない、逃したくないものだけは事前準備を。
- オススメは閉館前の1時間!余裕を持って着いたら、先に売店でお土産を購入するのもアリ。
- 美術館に入ったら、まず全体を把握して、空いている作品からストレスなく鑑賞していこう!特に入り口付近は混雑しているので突っ切るのが吉
- 最後の30分はゴールデンタイム!目玉の作品や、気に入った作品とじっくり向き合って下さい^^
- 閉館時間や、スタッフの方、他の鑑賞者の方のことも気遣って、節度のある立ち回りで気持ちの良い楽しい美術鑑賞をしてください!
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館内顔出し看板。閉館時間後に撮影する人たちと、「ご来館ありがとうございましたあ~!!」という美術館サイドとの攻防が。 -
天王寺公園内から望む、
大阪市立美術館エントランス