渋谷区広尾にある山種美術館で2020年9月19日〜11月15日に開催していた 竹内栖鳳《班猫》とアニマルパラダイス展に行ってきました。
「動物を描けばその匂いまで描く」とも言われた竹内栖鳳の動物画はもちろん、栖鳳の弟子をはじめ近現代の画家による動物画をまとめた展覧会です。
こちらの山種美術館は日本画の専門美術展として、展覧会のタイトルにもなっている竹内栖鳳の《班猫》をはじめ、速水御舟の《炎舞》などを含めた6点の重要文化財を含めた1800点もの作品を所蔵しています。
会期は終了していますが、所蔵作品は展覧会のテーマに合わせて随時公開されているので、この記事をきっかけに山種美術館と作品たちに興味を持って貰えればとても嬉しいです!
竹内栖鳳と《班猫》について
竹内栖鳳(たけうち せいほう)について
竹内栖鳳についてはこちらの記事でカンタンにまとめていますので、ご参照下さい。
《班猫》(はんびょう)について
【竹内栖鳳| 班猫】
旅先の沼津で偶然見かけた一匹の猫に心を奪われた。書きたい動物があれば自宅に持ち込んで徹底的に写生をしていたという竹内栖鳳は、その猫の飼い主に頼み込んで譲り受け京都へ連れ帰りこの作品を制作したと言われています。
落ち着いたトーンでまとめられた絵の中で細かく描かれた毛並みがとても柔らかで温かい雰囲気をまとっています。その中でこちらを見つめる浅葱色の瞳もまた印象的。
山種美術館 基本情報とアクセス
山種美術館 基本情報
住所:〒150-0012 東京都渋谷区広尾3-12-36
開館時間: 平日:午前10時~午後4時/土日祝日:午前10時~午後5時(入館は閉館の30分前まで)
※今後の状況により、開館時間は変更になることがあります。
休館日: 月曜(祝日の場合は翌日の火曜日)展示替え期間、年末年始
公式ホームページ:日本画の専門美術館 山種美術館
アクセス
前売り券の事前購入について
現在、美術館をはじめ多くの施設ではオンラインで時間を指定しての事前予約を行っています。窓口や会場内の混雑を避けるため、当日の入場制限などもあり得るため、事前にチケットを購入することを強くオススメします!!
チケット購入は美術館の公式ホームページから簡単に行うことができます^^
購入した時のQRコード画面は、スクリーンショットを取ってすぐに出せるようにしておきましょう!
竹内栖鳳《班猫》とアニマルパラダイス展 作品と感想
作品の展示会場は「第1章《班猫》と栖鳳が描いた動物たち 」として竹内栖鳳の作品の展示、「第二章 アニマルパラダイス」としてその他の画家が描いた動物画を展示する2章構成となっていました。
こちらでは順不同で展示された作品の一部をご紹介します。
【西村五雲(ごうん)| 白熊】
【奥村土牛(とぎゅう)|兎】
【竹内栖鳳|双鶴】
【下田義寛(しもだ よしひろ)|白暈(はくうん)】
【渡辺省亭(わたなべ せいてい)|葡萄(ぶどう)】
明治から大正にかけ、パリ万博をはじめ欧米で高い評価を受けた花鳥画で知られる渡辺省亭。2021年3月から、東京・愛知・静岡を巡回する展覧会「渡辺省亭─欧米を魅了した花鳥画─」が開催されるということもあり、現在注目を集めています!
山種美術館の速水御舟コレクションも日本随一。
冒頭でも触れましたが、山種美術館は速水御舟の作品を所蔵していることでも有名です。多くの方が美術や歴史の教科書で目にする《炎舞》と《名樹散椿(めいじゅちりつばき)》の重要文化財を含め120点もの作品を所蔵、「御舟美術館」とも呼ばれるほどです。
【速水御舟(はやみ ぎょしゅう) |「昆虫二題」より 粧蛾舞戯(しょうがぶぎ)】
【速水御舟(はやみ ぎょしゅう) |翠苔緑芝(すいたいりょくし) 右隻】
山種美術館 グッズと図録 カフェ
オリジナルグッズや図録は通販サイトもあります。グッズはカテゴリ別、作家別に検索できて品数も豊富!でもちょっと使いづらいかも!!(泣)
ミュージアム ショップ – 山種美術館
こちらは山種美術館ホームページの中のミュージアムショップページ。美術館で実際目にしたものがあって、ステキなアイテム写真とキャッチコピーもそそられます。でも「詳細はお問合せ」となって注文ページはありません。
紙袋かっけえ!
山種美術館ミュージアムショップ
こちらが購入が出来るショッピングサイトですが、先ほどのショップページの商品がなかったりします‥ 会員登録をせずに”ゲスト購入”も出来ますが、支払いは現金振り込みか代金引換になります。
黒猫ちゃんグッズもお問合せでしか買えなそうだぜ!
しかしながら上記2サイトのお問合せ先は同じなので、欲しいものがあればワンストップで対応して頂けそうです!(たぶん図録も)
図録は売ってたら基本購入します。100均の書類ケースを複数持っていくと型崩れしなくて便利だよ。3件ほど美術館ハシゴしたら肩ちぎれる!!
Cafe 椿
速水御舟の《名樹散椿》にちなんで名付けられた1階エントランスに隣接す喫茶店「Cafe 椿」。カフェのみ利用も可能。
美術展の内容に合わせた喫茶店のメニューは良くみるのですが、洋画ばかり見てきた私には和菓子のセットはとても新鮮でした!喫茶もあわせて楽しむことにしよう。
竹内栖鳳《班猫》とアニマルパラダイス展 の感想のまとめ
最後に、竹内栖鳳《班猫》とアニマルパラダイス展の感想についてまとめます。
- 「動物を描けばその匂いまで描く」と言われた動物画の天才日本画家、竹内栖鳳の「班猫」をはじめとした日本の動物画の傑作選!
- 山種美術館の誇る速水御舟コレクションからも2点が展示!
- 山種美術館はテーマに合わせてその膨大なコレクションから作品を順次展示しています!日本の名画を見るなら外せない場所。
- グッズが可愛い!通販もあるけどイマドキなネットショッピング的な気軽さは無し!そのへん平気ならぜひお気軽にお問い合わせください
- 隣接カフェもあり。和菓子を頂けるカフェはちょっとマイブームにしていきたいと思います!←しらんがな